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Men's Jewelry Group Exhibition at gallery deux poissons

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3年前

gallery deux poissonsで行われるメンズジュエリーにフォーカスを当てたグループ展、Men's Jewelry Group Exhibitionに参加致します。

ジュエリーとは女性の物、というイメージがありますが、決してそうではありません。
メンズも身に着けて良いのです。
敢えてメンズと銘打ち、間口を広げた試みです。
ATAKAからはMONOCHROMEシリーズを中心に、今年発表したばかりのYELLOWシリーズも出展します。

今展に合わせてMONOCHROMEから新作リングを3点を制作しました。
ATAKAは10/23、10/24に在廊致します。
このようなご時世ですが、是非お越し下さい。

数多い愛の言葉よりも、物言わぬ宝石のほうが
とかく女の心をうごかすものだ

シェイクスピアは、喜劇「ヴェローナの二紳士」でこんなセリフを書いている。いつの頃からか、宝石やジュエリーは女性が特に好むものというイメージがついてまわるようになった。しかし装身具として世界の歴史を振り返ってみると、そこにジェンダーは介在しない。日本においても縄文や弥生時代にはすでに装身具が存在し、明治の洋装文化に伴ってジュエリーの概念は広がった。

現代においてはジュエリーの価値を金銭で語りすぎる節があるが、自然が生み出した素材と作り手が織りなす美しい世界において、それは無粋というもの。作り手が出会った素材に造形が加わることで紡がれる物語を楽しむ。そこに目を向けると、美しいものを纏う喜びやコレクションする奥深さに気づかせてくれる。

たとえば今回出展している鎌田治朗の作品を見てみよう。光学ガラスやカメラの精密レンズを再利用しジュエリーを生み出す彼の作品は、コンテンポラリーな感覚に気づかせてくれる。イギリスとベルギーでジュエリーを学んだクラウド・シュミットの作品は、構築的なフォルムと貴金属の美しい重量感が彼の感覚で定められており、そのバランスがもたらす美しさに一目で魅了される人も多い。

冒頭のセリフに戻ろう。ジュエリーで、男心はうごかないものだろうか?その答えは、本展に集う8組のアーティストやブランドの作品を実際に見て判断してほしい。国内外で活躍する作家の作品から、今回はあえてメンズジュエリーと銘打ってセレクトしたのは、この奥深い世界をもっと知ってほしいという願いから。“美しい”には、理由がない。

Men's Jewelry Group Exhibition

会期 2020年10月23日(金) ― 11月8日(日) 12:00-19:00 月曜日休廊
会場 gallery deux poissons 東京都渋谷区恵比寿2-3-6 1F tel. 03-5795-0451